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家族信託の事前準備と事後対応

家族信託の事前準備と事後対応

家族信託とは資産移転です。

大きなものが動くとき、過去のつながりをひもとき、未来のあるべき姿につなげることが大事ですね。

そういうことが大変なので資産移転にはお客様は不安を感じます。

事前準備

(アパートオーナーさんの場合で)

確定申告書を3年分を見てみましょう。

どんな収入と経費があって、どんな所得控除や税額控除があるのか。

そして資産クラスによっては財産債務調書などもあるので、全体はどうなっているのか

ここが基本ですね。

そのフローとストックのなかで、どんな管理(所有権移転)と受益(経済的利益移転)をしていくのか。

ストックの管理方針。

収益の見通しと、修繕の予定。

場合によっては建て替えの計画など。

信託財産である建物を建て替えすると、多くの場合解体費用や固定資産除却損とかの有利な利用が限定的になります。

そういうところをしっかりケアしていきましょう。

事後対応

TO DO リストをつくりましょう。

□ アパートの仲介・管理会社との契約名義変更。契約解約・新規契約にするといろいろ不便なこともありえます。契約内容は要チェックです。

□ 預金口座・有価証券口座開設。当事者、押印、必要書類を確認しましょう。

□ 建築請負契約。受託者で行います。すでに委託者で契約している場合には契約上の地位移転などの書類をととのえておきましょう。

□ 火災保険。お忘れなく。

□ 建物更生共済。権利譲渡するか解約・新規にするか。原契約条件、満期との関係で検討しましょう。

□ 確定申告。信託計算書と確定申告書(初年度はたいてい決算書が二つになります。固有勘定と信託勘定。)。

などなど。

これは一例ですが、お客様の属性によってパターン化できると思いますので、ぜひ一度整理しておきましょう。

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