魔性と野生。
感情により毒を吐くことは、野生動物ではもう最高の防御になります。
攻撃、恐怖、不安という毒に対抗するに、自家製の毒を以てする。タダですから。
人間関係において感情のまま動いてはいけない理由はここにあります。
すべての人の潜在意識的なところに野生の要素は埋め込まれているように思います。
偏桃体とか、脳科学でも動物的過去生あるいは遺伝的な記憶と感情が蓄積されている場所がわかってきているようです。
そこに「栄養や水をやるか、やらないか」の意思決定だけですね。運命を司るのは。
さらに、人は意図的に、感情的に見せずに、より一層たっぷりの毒を盛るということもできるようであり、まさにもう動物を超えて、悪魔の所業といえます。無差別爆弾攻撃のような絶望的な破壊力をもっているから自制をすべきですし、一度投下されてしまえば大変なことになります。
まさに魔性といえましょう。
これもまた、人はだれしも魔性を呼び起こすような記憶と感情が、同じく潜在意識の中に持っているのではないかと思っています。
だからクライアントである家族は人間ですので、どの家族の中にも当然、動物的な毒を吐くことも、魔性の毒を盛ることも存在しうるわけです。
ではどうしたらよいか。
その行為をする【人】ではなく、その【言動】に注目して、こちらも感情を揺さぶられないようにすることが大事です。
こういう場合に効くのは何でしょうか。
動物や魔性の感情を発芽させた記憶を辿ります。
心と体を弛緩するために催眠術ができるといいのですが、別にできなくても大丈夫です。
いまの「ゴール」を決めてから、「負の感情」を吐き出してもらいます。
動物みたいに感情に支配されてしまうのは、誰しも嫌なものです。本当は。
ましてや、悪魔などといわれたくはありません。
「共同の利益」を作り上げた上で、話を聞く。
感情で反応せず、聞く。
そんな姿勢で、うまくいきます。
そうして、人の野生や魔性の衣をはぎ取ります。
その瞬間に真実(truth)が見えます。
最高の時間ですね。
相手に見えている現実(reallity) をはぎ取り、覚醒してもらう。
家族信託を人の幸福度向上という軸で適用するコンサルティングの要諦かもしれません。
日々修行。
お客様には、価値提供の対価をいただきながら、修行もさせていただける。感謝します。