ファミリーガバナンスの基本③5つの選択肢
1.株式公開
2.M&Aによる売却
a.社内への売却(MBO)
b.社外への売却(M&A)
3.同族による事業承継
4.所有と経営の分離による事業承継
5.廃業
a.戦略的廃業
b.強いられた廃業
ここでは「4.所有と経営の分離による事業承継」と「5b.強いられた廃業」を取り上げましょう。
所有と経営の分離は
耳ざわりはいいのですが、
株式公開のようなコーポレートガバナンスも
機関投資家のようなコード(規範)も任意であり、
なかなかにうまくいくということが難しいものです。
ファンドのようなものをイメージしていただければいいでしょう。
財務的なファンドは投資回収を目指し、戦略的なファンドはシナジーを目指します。
いずれにしてもファミリーの価値というものは逓減していくものです。
また強いられた廃業は、
オーナー家の個人資産を吐き出すことで事業清算をすることになり、これもまた
かなり厳しい結果となるでしょう。
同族による承継をいかに上手にやるか
その一事につきるのではないかと思います。
その智慧を絞りましょう。