good-illusion
錯覚には良い錯覚と悪い錯覚があります。
錯覚とは幻想、事実と違うものを見てしまうこと。
正常な精神状態でも錯覚はあふれています。
映画をみていてすてきな景色をみてそこにいる気分になって心地よい状態になると思いますが、まさにこれが錯覚。
あるいは、あると思ったところに椅子がなくてそのまま座り込み、ズッコケるのも錯覚。
良い錯覚とは前者のように気分をよくして生産性を上げ、創造性を発揮させ、大げさにいえば人類の進歩向上に資するきっかけになる錯覚。
悪い錯覚とは後者のように脳がサボって現状維持の偏見によって、期待する結果が出せずに痛い目にあう錯覚。
人間は良い錯覚を大いに利用し、悪い錯覚を回避することで進歩してきたと思います。
個性あるいは性格によってこの錯覚の「活用」度合いは異なります。
まずは悪い錯覚の矯正をすることを基本にして事に当たり、日々の生活や人間関係をよりよいものにすることが普通の人として生きるのに大事だろうと思います。
十人十色=十人十錯覚です。
逆立ちしているのが自分か相手かわかりませんが、倒錯した認識のズレがあったら相互理解し合えません。
謙譲-MODESTY‐の精神をもって『自分が逆立ちしてるのかもしれませんが、あなたにはどう見えているのか教えてください』と尋ね続けることを習慣にしたいと思います。
家族信託という制度は歪んでみえてしまうことの多い制度です。親子、兄弟にある錯覚をしっかり理解して、ズレを矯正し、老後の安寧と家族の繁栄という共通の目的をもってはじめて、その正しい姿が見えてきます。
また司法書士等の士業者も歪んで見てしまっている困った状態です。家族の幸福度向上のため経済的な目標を達成するための道具が家族信託であり、これ以上でもこれ以外もでありません。歪みをとって、よりよい家族信託が多数組成、運営されていくことに私も微力ながら努力したいと思います。
家族と士業が勇気と知恵と謙譲の精神で、家族信託を使えば未来の家族の笑顔という目的が達成できるという「良い錯覚」をもって、力を合わせて前進していくことをお手伝いしながら。