信託財務コンサルティング入門③目標設定
【ステップ1】
まずライフプランをプラットフォームにする際に、ゴール設定をします。いろいろな状況を確認して、お悩みの部分をきちんと把握します。「家族信託がやりたい!」と、われわれのところに来る大半の方は、週刊誌等を読んで、「認知症になったらどうしよう…。」と考えて来ています。
しかし、これを真に受けて信託をしてしまうと、ほかの家族から異様な攻撃をされたり、金融機関の方々が、「この家族信託は他の家族、特に他の推定相続人の遺留分を侵害するのではないか。」と言ったりして、おおむね頓挫します。
信託をしたい親世代と信託を受けたい子世代が、本当にお母様お父様の生活のために信託が必要であることを主張・証明できなければ、頓挫します。
信託契約だけ結んで、おしまいではありません。そのため、まずはきちんとゴール設定をする必要があります。意思疎通ができる家族全員に理解してもらい、「その家族信託いいね!」と言ってもらうことが一番大事です。