遠く離れた実家を上手に管理する
都会で働く人たちのライフデザインにおいて田舎で生活する親のことを考えないでいい人は少ないでしょう。
切っても切り離せないのが親子の関係です。
田舎に住む親のライフデザインをあわせて考えていくと、やはり元気なうちは自立して生活したいということだと思います。そして10年単位で心身状況の変化にあわせてライフスタイルを変えていくことになります。
子どもの近くに住む、高齢者施設に住む。
いわゆる住み替えを検討していくことになります。
住み替えにおいてはお金がかかります。そのお金をどれだけ調達できるのか、プランニングが必要になります。
プランニングのときに出てくるのがキャッシュにできるか、できたとして使えるかの問題。
2025年までに認知症になってしまう方々は800万人に及ぶとされています(厚労省)。
2030年に認知症の方々の持つ金融資産は200兆円、不動産をいれるとおそらく倍以上。
そんな状況で、ご高齢者の「キャッシュ」問題はプランニングにかかせないものとなります。
その問題をクリアにするのが家族信託です。
実家を遠く離れて住む息子が信託財産として所有し、いざというときにキャッシュ化する。
親の預金を息子がやはり信託財産として所有し、いざというときにキャッシュアウトする。
そんな仕組みを活用するのが常識の時代になりつつあります。
転ばぬ先の杖。
まさに家族信託はそんな安心の礎になると考えます。